月隕石 Dar al Gani400 0.562gDar

月隕石Dar al Gani 400 ： 0.562g
Dar al Gani 400は、1998年３月10日、リビアのハムラー砂漠で発見されました。発見時にこの隕石の表面の一部分は茶色い表面溶融（大気中を落下中に焦げた部分）で覆われていました。月の岩石はアポロ計画とルナ計画によって月面で採取されているため、比較することによって、この隕石は月起源であると結論づけられました。
肉眼で観察すると、白色や灰色の角張った岩石の破片が含まれている構造をしています。顕微鏡で観ると破片の多くは斜長岩ですが、花崗岩に似た岩石やインパクトメルト（衝突で形成されたマグマが固まったもの）やガラス玉も含まれています。この様に複数の種類の岩石の角張った欠片が集まって形成されている岩石をポリミクト角礫岩（かくれきがん）と言います。この様な特徴を、月の高地（白く見える地域）で採集された岩石の多くが持っています。Dar al Gani 400は、これまで発見された月起源と考えられる隕石の中で最もよく研究された隕石です。
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